日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

石段で貰ったお年玉

2014年01月01日 | 生活・ニュース


 除夜会で法話を聞いたあと、除夜の鐘をつく。撞木(しもゆく)に振りをつけて鐘をつく。低音のボゥオンオン~~の音に、毎年、何かが走ったように身体全体がジーンとするから不思議。最近はタイマーセットで鐘つきを行う寺院も多いそうだが、この感触は伝わらないだろう。その後、坊守さん手作りの熱い善哉をいただく。鐘楼で冷えた体に温もりが広がる。

 善哉で温まった体で氏神様へ初詣。急勾配で長い石段、年々上るにかかる時間が長くなるのは体力か歳か「どっちだろう」と聞くと「どっちも」と返る。それでも境内に立つと「凛」の気持ちになる。接待のお神酒と甘酒が内から、篝火が外から温めてくれる。境内で知人の何人かと賀正の挨拶。年年歳相似たる年明け、平穏を良しとしよう。

 手水を済ませ、3歳くらいの女の子とお父さんの後ろに続いて石段を上る。二人の会話から、昨年は抱っこで上ったことがわかる。中ほどまで上ったあたりで、息をせかしながら「パパ、神様はどうして高いところにいるの」と聞く。難問と思った瞬間「それは、子どもたちが仲良く遊んでいるのがよく見えるからだよ」とパパは教えた。

 これまで何十回と上りながら思ったこともない問い、待っていたかのようにうまく答えたパパ。娘の軽くなった足取りが正解を表す。それに従うかのように私の疲れた足も早まる。初詣の前に遠に忘れていたお年玉をもらった気分。機に応じてだせる知恵を頓智という。鈴を大きく振って家内安全に頓智の2文字を合わせてお願いをした。

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コメント (2)
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