集団で下校している1年生。それはランドセルの黄色のカバーでわかる。先に「こ・ん・に・ち・は」と何人かが元気な挨拶をくれる。その子どもっぽい口調が、高齢の私の頬を思わずゆるめさす。元気に負けないように「お帰り」と返す。その時はもう自分たちの会話を始めている。
そんな姿を見て思い出したのは「仲よし小道」。1939(昭和14)年の作品というから、今の小学生のじじばばが子どものころの唱。
1、仲良し小道は どこの道 いつも学校へ みよちゃんと
ランドセル背負って 元気よく お歌をうたって 通う道
2、仲良し小道は うれしいな いつもとなりの みよちゃんが
にこにこ遊びに かけてくる なんなん菜の花 匂う道 (以下略)
3学期になり、幼かった1年生のイメージは薄れ、登下校時の言葉や態度にしっかり成長したことが伺える。この小学校では今の1年生から2クラス増え6クラスになった、と学校のHPに載っていた。多くの児童がいい意味で切磋琢磨し育ってと願う。
ランドセルを背負いを手をつないで寄り添ったように帰る後ろ姿からは、仲の良さが伝わり和む。しっかりした足取りで角を曲がっていった。