月1度の仲間内での農作業、雨降りの日以外は続いている。専農かと思うベテランから初心者までその構成はまちまち。という自分は何十年か前に少しばかりの菜園経験があるが、ブランクが長く戦力とはいえない。でも、収穫品の分け前は十分にいただいている。これも参加する楽しみの一つ。
菜園を作っていたころ経験したことのない事にも出会える。あるときは防獣柵の周囲を耕したごとく掘り反してある。イノシシが土中のミミズなど餌を求めて堀あさった跡と教わる。防獣柵を施してなかったら収穫はあきらめだった、柵施行の時のあれやこれやを思い出しながら、絶えない野獣被害を受ける農家の人を思った。イノシシの掘り返した跡を踏みつけてみたが何も応答はない。
先日は高さ20センチほどの円錐状の土塊が置かれたようにいくつもある。これはもぐらのいたずらした跡ととか。もぐらは陽にあたるとことはないと聞かされていたが、深夜にでも地上界をのぞき見したのか、など思いながら数える。ひと月に1度、レク気分で参加でき、いい運動にもなる。こんな農園作業、毎日、菜園に足を運ぶ人らにはどう映るだろうか。
もう一つの楽しみ、それは女性参加者の手作り弁当。前回はおにぎりが3種類、煮物揚げ物、酢ものに炒め物にサラダなど和洋中と何種類も揃う。ガスコンロ持参で温めた熱い味噌汁は寒風に冷えた体を内から温める。食べながら農作業の諸々から始まって、日常生活から政治、世界情勢までの幅広い会話は、知らなかった世情をわかりやすく理解できる。キュッと一杯、運転があるので誰も口にしない。こうしていい半日が過ぎる。