
東京の桜は16日に開花したが史上最速で今日満開になったとか。桜の木がどんな環境にあるかで開花の状況は変わる。入学式と桜、今年は桜吹雪かもしれない。
桜は下から梅は上からという。その意味は、それぞれの花を美しく眺める目の居所を表す。桜は花が下に向いて咲き、梅は花が太陽のほう向いて咲くことからきている。桜は最初から下向きではないから不思議だ。蕾は上向き、太陽に向いて付いているのが、花が開くにつれ下向きに変わっていくように感じている。出かけられたら観察してください。
通りがかりの桜をなんとなく見上げたら、手を延ばせば届きそうな高さで、左右から延びた小枝が握手出来ほどの距離で向かい合っている。その枝は満開、風に揺れると頷きあっているようで、1年ぶりの再会を楽しむ会話をしているのだろう。
春、桜のころは別れと出合いの季節ともいう。特に卒業という別れに続く出合いは大切な将来を決めることに連なる。果敢な選択をして欲しい。桜は下向きでも必ず見上げて貰える。人は真摯に進めば下を向くことはない。
岩国商業高校が選抜初出場で初戦を突破した。錦帯橋の桜もこの勢いを貰って例年にない咲き方をしてくれるだろう。