日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

読む徒然草から

2013年03月15日 | 生活・ニュース
            

 「図書館でうなずきながら老人が読んでいた本は『声で読む徒然草』。中学2年で暗記した序段は今も暗記しているが、当時は語句の意味と文法に懸命だった。その本を借り、手にして読んでみると意味あいがよく分かる。兼好法師の人間観、無常まで心にしみる」。これは82歳の男性の書かれた短い投稿随筆を私流にまとめた要旨。

 これを読んでいて論語で聞かされたひとつを思いだした。「吾れ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る」。不勉強だがこれに続いて「六十にして耳順(みみした)がう。七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず」とある。五十までは教わったし訓話でも聞かされた。

 60歳を越え70歳に達した者には60以後の言葉が大切に思う。「60歳で人のことばを素直に聞けるようになり、70歳で思ったことを自由にやっても道を外すことが無くなった」と訳されている。60を越えたら、人の話に耳を傾け頑固な魂に素直さを取り戻せ。幅広い人の話しを聞き接触もし、読んだことのない本にもトライせよと教える。その時、楽しんでみようと思う気持ちが必要だ。

 こうして70歳を越えれば、いろいろなものの加減が分かってくるので、心に欲するままに動いても守るべき事柄を矩こえることは無いという。先の投稿者の年に至るにはしばしの時間が必要だが、優れた人の書を読み、その奥深くまで感ずるようになりたい。60歳を過ぎたら人格を問われる、そのため学べば頑固でなくなるともいう。

 タイトルは誇張気味だがこうした気持ちだけは大切にしておこう。 
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