日々のことを徒然に

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冷たくて寒い朝

2013年01月19日 | 生活・ニュース
           

 家の前の小さな四つ角。出会いがしらに一人は「冷たいね」一人は「寒いね」と同時に挨拶を交わした女性。すると、お互い相手の挨拶を言い返し笑った。照れ隠しのような笑いは相手への思いやりか、それともそう感じたからだろう。車庫の屋根は露が凍って白くなり不透明、よく晴れた青い空は見えない。冬の朝なのでどちらも通用しそうな挨拶だ。

 二つの違いはどんなところにあるのだろう。冷たいは「温度が低く、ひややかに感ずる」、寒いは「気温が低いために、皮膚に不快な刺激を感じる」と広辞苑の第一解釈。夏でも氷に触れるなどすると「冷たい」と手を引っ込めるが、寒いとは言わない。夏でも保管用の大きな冷凍室に入ったときは「寒い」という。「手が冷たい」とは言うが「手が寒い」とは言わない。

 何か分かってきたような気がする。手や足や頬が気温の低さを感じたときが「冷たい」、体全体が気温の低さを感じたときが「寒い」という表現になる。先の女性で「冷たい」と言った人は両手に荷物を提げていた。手が冷たかったのだろう、そんな解釈をして納得した。

 冷たいは、温度の低さからだけでなく人の関係でも「性格や態度が冷たい」という。何かに熱心でないと冷淡ともいう。気候の感じを表す冷たい寒いはいいとして、人間関係のそれはいいことにはならないようだ。常に暖かく心を開いた人になれ、そう自分に言い聞かせた。
コメント
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