日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

キクイタダキを撮る

2013年01月12日 | 自然 季節
           
           
 20年近く続く同期の飲み会は年2回。その中の一人は素人の自分からするとその写真の腕はセミプロ級と思っている。毎年「鳥」をテーマにした作品発表を仲間と「三人展」として開いている。鳥の生態にも詳しく、展示作品の鳥についても説明を聞いている。身近にこんなに多種類の鳥が住む自然があることを喜ぶ。

 散歩の途中、いつものように長いレンズをつけたカメラを構えているところを通りかかった。今日は「キクイタダキとカワセミ」を狙っているという。声を掛けたときは「キクイタダキ」を狙っていた。もう、千枚くらい撮っているが「気に入ったのが1枚もない」という。それはキクイタダキの性質だという。

 体長は10センチほどで鳥の中ではいちばん小さいだろう。全体はうすい緑色をしているのでメジロとよく間違えられる。頭のてっぺんが鮮かな黄色で、菊の花びらを戴いているようなのでこの名が付いたという。その群れは立ち話をしている堀の周囲を周回している。話しているすぐそばにも寄ってくる。警戒している様子はない。

 気づいたことがある。枝にとまっても少しもじっとすることがない。たえず「せかせか」と飛び回っていて目が離せない。超望遠レンズで超小型の3秒もじっとしていない「せかせか」する小鳥はなかなか撮れない、その訳が分かる。それでも王冠を冠ったような姿を撮りたいと根比べをしているとか。

 面白い話をしてくれた。若い人に何を撮っているかと聞かれ説明した。彼はスマホで撮っているように思った。しばらくして「これですか」と見せてくれたのが「キクイタダキ」の素晴らしい写真。驚いてよく撮れたと、聞くと「ネットで検索しました」と明るく笑ったという。

 冬鳥なのでこの時期しかチャンスはない。次回の発表会で見られるだろうか。彼の腕に期待し楽しみに待とう。(写真はネットより借用)
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