初めはのぼり坂だが、その道には信号機はなく車の通行量も多くない。上りきると今度はさらに道幅が広くなった下り坂、エコカーは燃料無しで走れる。急な坂を降りきると国道のバイバスへ、そこを少し走ると海岸沿いの国道へでる。市を南部へ向かって走る時のお決まりの迂回路。
のぼり坂は畑が連なる。その道沿いの雑草はいつも刈り取られ気持ちよく走れる。おそらく農家の方の奉仕だろう。そんな道沿いにも「捨てるな空き缶 捨てるな良心」の看板が立っている。この道沿いには自販機はない。そんな道に空き缶、それは車からのポイ捨てしか考えられない。
ポイ捨ての状況はいたるところで見かける。新しい道路が作られ便利になると、ポイ捨てなど無かった場所で新たに発生するポイ捨て、この「捨てるな良心」の呼びかけは、ポイ捨てに真に困った人からの願いと思う。
「ここにゴミを捨てると罰せられます」という立看も見かける。看板があるからポイ捨てをしないというのでなく、社会人としてのマナーを守れば、こうした看板は姿を消すだろう、そう思いながら通り過ぎた。幸い、そこに空き缶は見えなかった。