日々のことを徒然に

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山頭火の人形作り

2009年04月27日 | 陶芸
            

種田山頭火は形式に囚われることなく五七五を読んだ。「昭和の芭蕉」「漂白の俳人」「行乞(ぎょうこつ)の俳人」などと人それぞれの呼び方をされている。出会ったことはないが書物で見る山頭火の法衣をまとった姿、1度見れば印象に残る。

その法衣姿に引かれた者数名が、それを形ちにしてみようとある日の1日を粘土と過ごした。作り方は人形の各パーツを作り、それを繋ぎ合わせていく、一見簡単に思えた。

30㌘と40㌘の玉が2個ずつ、90㌘だ110㌘なだと各パーツを作る粘土の重量測定から入る。ここまでは全員同じに出来る。

取り掛かりは足から。足袋を履かせ草履の鼻緒を描きと細かい手作業、法衣には柄を忍ばせ、左右の手は親指を間違いなく刻み込む。その手が法衣の袖から出たように組合わせ、特徴ある杖を握らせる。なんとなく山頭火らしい。苦戦をいとせず黙々と進む。

顔、ここが人形成否の分かれ目。まずメガネに作りての特徴が出て面白い。ただ顔に比し大きめの目がねは共通している。ここが特徴か。丸い鼻、大きな口元とそれぞれが面白い。

おおよそ3時間、人形山頭火が完成する。顔、形、背丈、表情、全部がそれぞれ違ってそれぞれ面白い。記念撮影で第1スッテプが終了し素焼き前の乾燥に移る。色付け釉薬とまだ楽しみは残る。

(写真:記念撮影に並んだ人形山頭火たち)
コメント (16)
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