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早咲きしたもののその後で寒気が漂い今年の桜はいつもの年より長く楽しめた。今は濃い緑の葉を茂らし来年の開花に備え鋭気を養っている。自然は休むまもなく動いている。
そんな中で桜の写真、写しては消去、撮っては消去したが今年の桜も幾枚かPCフォルダーに眠った。ブログ用に縮小した桜の写真が何枚か画像フォルダーに残っている。桜は時期のもの、旬を過ぎてからは使いづらいので消去する。
消去しながら、エッセイの例会で聞く「没」という言葉を思い出した。毎月の例会で会員の創作エッセイの合評を行なう。
合評のとき、「いい作品ですね何処かへ投稿しました」「これは投稿するのですか」などと聞く。投稿済みで未掲載の時は「没のようです」、何食わぬ顔で応えるが、心中は苦い経験が何度もある。
未掲載といえば多少自信があり「その可能性」は零ではないという感じもするが、没は沈むイメージで掲載の望は低くなる。
そんなことを思いながら写真を消去していると、消去される1枚1枚はブログに載ることを待っていたろう。こうして消去されると、投稿して紙面に載らなかった時の自分と同じ気持だろう。ちょっとすまないと思いながら消去ボタンを押していた。
(写真:消去した桜の1枚)