2009年4月8日 中国新聞「広場」掲載
「毎日楽しみにしている」「読みやすい」ー。昨年暮れ、親鸞聖人報恩講へお参りした時、中国新聞に連載中の小説「親鸞」が話題になった。
その「親鸞」の切抜きが200回を越えた。切り抜きは我流で製本している。1冊目は96回、2冊目は198回をそれぞれ最終回にした。表紙は小説の「親鸞」をスキャンして印刷し、目次もつけた。製本した物をめくりながら「これは世界で唯一無二の親鸞本」と1人悦に入っている。
「親鸞」は、その日紙面に出る名前や地名、言葉にルビがついている。これがうれしい。読みやすさと親しみやすさを感じさせる。古い時代の言葉や名前は読みづらい。特に仏教用語などは難解さも加わり、その先へなかなか進めないという経験をしている。
以前の文化面で作者は「200回で念仏法難までたどり着き、400回で完結したい」と語っていた。これから、どんな展開になるのか楽しみだ。連載が終わった時、「私の親鸞本」は本棚の大切な蔵書となり、慌しく過ぎる日々の潤いになるだろう。
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これは3月30日のブログ「親鸞 その2」を手直しして投稿したもです。
今日は花祭り、この日に掲載されたことに感謝です。
(写真:今日の「親鸞」の挿絵)