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近くの小学校の入学式。そこは50数年前に卒業した母校でもある。そのころの木造校舎時代の面影は校庭の片隅に残る教育資料館だけ。でも校章だけは同じ形ち、講堂の入口で元気な児童を見守っている。
6年生になった日の始業前。運動場で遊んでいたら同じクラスの1人が「先生が職員室に来いといや」と私を呼びに来た。「何をしたんか」と心配そうに聞くがそんな覚えは無い。職員室へ呼ばれるということは、先生にしかられる、ということになっている。
「今日は入学式、上級生代表で新1年生に挨拶をしろ」こんな説明を担任から受け、メモを渡され「式までに覚えるように」、そんな会話だったと思う。
小さな男のこが壇上に上がるのを見て「うちの子によく似ているが」、妹の入学式に参列していた母は後方の保護者席で思ったという。自分の息子が壇上に上るなど思ってもいなかったので、しゃべり始めた声を聞いて驚いたという。
いまなら写真の1枚くらい残っているだろうが、そのときの様子や内容は何も残っていない。
その頃の児童数は1学年300人を越えていた。今はその半数をも下回る、回覧板に挟んであった小学校便りで知った。でも、入学式へ向う新1年生、さわやかで生き生きとしている。ちょっと大き目の服が可愛らしい。平凡だが、この子らの夢がかなう世の中になるよう見守ってやろう。
(写真:学校の姿は変わったが変わらぬのは校章だけ)