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木によっては桜の花びらが風に舞いはじめ、その盛りとはちがった趣のある風情が観られ始めた。
桜もいろいろある。ヤマザクラ、オオシマザクラ、エドヒガン、マメザクラ、カンヒザクラなどのように山野に自生する野生種と染井吉野、普賢象、関山、一葉、草月などのように観賞を目的に作られた園芸品種の2つの種類に大別されるそうだ。
染井吉野は日本の桜の代名詞、というほど広く知られている。錦帯橋周辺の桜はその「染井吉野3千本」と紹介されている。開花は早かったものの花冷えが続き先週末に満開といつもの年と同じに楽しめた。
桜は樹上から眺めるとその華麗な美しさがひときは栄える。錦帯橋からは錦川の流れに沿ってのパノラマで、上流の橋のたもとでは手に触りながらの桜の海が、どちらもお薦めです。
もう一つ、岩国城が構える城山山頂から観た桜は襖絵のように見える。麓は日本庭園風、その中の桜並木は錦帯橋の裾模様のような風雅な装いを見せる。一度ご覧ください。
豪華に咲きほこる桜もいいが、ぽつんと1本庭に立つ桜もいい。垣根の燃えるような赤芽の色と桜の淡いピンクのコントラストが美しかった。
(写真:赤芽と桜の色のコントラスト)