ある催しのバザーでひと袋100円のみかんを買った。大きい物でも5センチほどのみかんは周防大島の産という。産地と販売者に心を許し持ち帰った。外観は決して美味そうとはいえない40数個のそれは「カンパ」と思えばいい、そんな気持ちだった。
家内が「これであのみかんは終りです」と小さなざるに盛って出した。小さなみかんは少しばかり萎びたかなと思わせた。実はカンパと思って求めたみかん、大きさや外観の先入観を忘れさせる味だった。
少し剥きにくい皮だった。中のこつぶの袋は柔らかで少しすっぱさを感じさせる甘みは申し分ない。1箱何千円もする味に劣っていない。買い得とはこんなことだろうか。中味がよければ単純だが人は喜ぶ。
明日は市長選挙。公約の中味と人物で投票する。
それにしても汚い選挙、前回のそれをしのぐサポート連の動きやささやきが目についた。はなはだしいのは当選すれば5千億~1兆円の援助が国から得られるという宣伝。国にそんな金があるのか、信じる人がいるから怖い。
(写真:中味で勝負)