山陰地方には「弁当忘れても傘忘れるな」という教訓があると聞いていた。
写真にはなるが、車の運転には支障ない雪景色を期待しながら島根県に向かった。市北部に差し掛かると幾つかの固まった雪が道そばにある。千㍍クラスの山頂には残雪も見える。
進むにつれ雨がみぞれになり期待を持たせた。が、県境の峠付近に残雪は見られたが車を止めるほどのことは無い。島根県に入ってからは雨とみぞれの繰返しで雪の姿は見られなかった。
山陽の道沿いでは見られない「紅白の積雪計棒」が切れ間無く設けられている。多いときはこんな積雪なのかと思いながら、経験の無い自車は走行できないだろうと考える。
昼食で立ち寄った道の駅の川向こうに道が見える。窓越しに見ているが人も車も通らない。生活道路にしては道幅も狭そうだ。それでも積雪計は建っている。いま役立っていないことが申しわけなさそうに雨に濡れている。お店の人は「雪はこれからでしょう」といわれた。積雪計の出番はこれからのようだ。良かった。
山陰の陰は山陽の陽に比べ暗いイメージがある。呼び方を変えよう、そんな運動があったように記憶しているが、結論はどうなったのだろう。北陽がいい、そのころそんなことを思っていた。
夕方の帰路、山陽筋は山陰側をしのぐ雨足だった。予報では雪も出されている。明日から市長選挙が始まる。今日の天気のような選挙戦にならないことを願う。
(写真:出番を待っている積雪計)