日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ただいま7羽

2007年11月18日 | 生活・ニュース


雪国を舞台にした「夕鶴」や「鶴の恩返し」、生き物を助ける優しい人間と、ひとつの約束が守れなかった人間の姿を教える物語として知らない人はいないだろう。登場人物が夕鶴では「与ひょうとつう」、恩返しでは「おじいさんとおばあさん」となってはいるが。

冬の渡り鳥のひつに「鶴」がいる。昔から鶴はめでたい鳥、長寿のしるしとして日本では親しまれて来た。秋から翌年の初春まで日本で越冬する。多くの人がその地を訪れる。

山口県の八代は本州唯一の「ナベズル」の越冬地として知られている。大正10年に天然記念物に指定されている。翼を広げた長さは1.8㍍、体長は1㍍あまりと聞いた。色は褐色でこの地の冬に合わせた保護色という。雪の中に舞う丹頂鶴は白い。

説明によると八代の人は、江戸時代からツルと共に暮らし大切に守ってきた。明治20年に県知事は「八代村のツル捕獲を禁じる県令」を発せられたが、これは近代日本で初めての自然保護法令になるそうだ。

飛来数は1940(昭和15)年の350羽あまりが最高で年々減少、昭和の後半期からその傾向は顕著になりここ数年は10羽前後になっている。

「この地域は懸命にツルを保護してきたが、戦後、田の圃場整備や近隣でのゴルフ場開発、新幹線や高速道路建設でツルの生息環境が少しずつ変化した結果、八代に来るツルの数は減少した」と地元NPO法人のHPに掲載されている。

毎年地元の人やボランティアの皆さんが「ツルよ来い」と飛来前に環境整備される姿をニュースで見る。この願いがツルに届いて欲しい。

いま、7羽が越冬している。4羽と3羽の2組の親子と説明を受けた。2組はお互い見えないのではと思うほど離れていたとこでのんびりとしていた。縄張りがあるので近づかないとも聞いた。
飛翔する姿は見れなかった。

(写真:4羽の親子ツル、足下の白く光っているのは水が張られどじょうなどの餌がいる)

コメント (2)
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