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各地で紅葉の始まりが遅れている。ときにはその色の鮮やかさがいまひとつとも聞かされた。遅れてはいるが自然は時を刻んでいる。
小学校生のころは教室の1部だった今の岩国学校教育資料館付近から岩国小学校沿いの桜の木の紅葉が日ごとに色合いをまし、目を楽しませてくれる。歩道の落ち葉も増え、そばの歩道橋の階段には積もっている。
紅葉を代表する木々は楓、櫨、つた、柿、桜、銀杏などが挙げられる。
これらの紅葉の説明で「木や草の葉が冷たくなった秋の冷気や霜に当たって色を変える」と教わるか「葉細胞の中のアントシアンが増し葉緑素が分解され色が変わる」と教わるかで受け止め方が違う。私は前者を好むが理科的には満足していない。
しかし、冷気からの説明は、例年にない紅葉の遅れは温暖化もその原因のひとつとされることから、立派な科学的な説明になっている。
桜紅葉が終り小さな芽が見られる木もある。これから寒風にさらされる厳しいときを過ごしながら春の開花に向かって準備がはじまっている。
(写真:岩国学校教育資料館と桜紅葉)