みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

静けさ

2014年09月13日 | 詩篇
詩篇 65篇


 きのう観た「大いなる沈黙へ」は、タイトルのとおりに静かな映画でした。
 聞こえるのは修道士たちの靴の音、雨の音、せせらぎの音、そして賛美。週に一度のに曜日午後だけは話ができるそうなので、その時の会話…。
 ハラハラするシーンはありません。効果音も、音楽もないのです。
 観ている側も息を潜めている感じがあります。また、私のように心地よい居眠りをする方々も結構います。
 静まることの意義を心に留めました。

 詩篇65篇は、「神よ。あなたの御前(みまえ)には静けさがあり、シオンには賛美があります」と始まります。ここにある「静けさ」とは何か、詩全体を見渡しつつ考えてみました。

 「私」は咎に圧倒されています。心が騒いでいるのです。
 大海は波音に騒ぎ、山々にも吹きすさぶ風の音がします。国々の民は騒ぎます。
 しかし、主はそれらを静められるのです。

 そのように考えると、「あなたの御前の静けさ」とは、あらゆるとどろきや心の騒ぎを主が静められるということではないでしょうか。「静けさ」とは人をはじめとする神の被造物たちが在るべき姿を保っている様子なのかもしれません。そうなると、被造物は静けさをもたらす主を賛美せずにはおれません。

 喜びが湧いてきます。

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