詩篇 60篇
このブログは日曜日が休みなので、3月はこれが最後ということになります。日本では年度末ですね。どのようにお過ごしでしょうか。
昨日は聖書博物館(聖書の家)を訪ねました。見学者は私たちを含めて3名。それほど大きな建物ではありませんが、最上階が旧約聖書の世界、1階が新約聖書の世界、そして地階はクリスマスと聖書翻訳についてという構成でした。子どもたちの見学者も多いのか、いろいろな工夫が凝らされて2時間があっという間に経ちました。
60篇の標題からは、ダビデたちが北方で戦っていた時、イスラエルは死海南部でエドムによって苦戦していたという背景を知ることができます。この詩篇の主題は敗北から立ち上がる、ということでしょう。
1−4節では敗北の苦しみが現れています。起こったのは、敵と戦って負けたというということです。しかしダビデは神が自分たちを拒み、破り、怒ったと受け止めるのです。神は自分たちに味方するとして戦いに臨んでみたら、敗れてしまった、神が私たちをお怒りになっているのだと嘆き、回復を求めて祈るのです。
神が自分たちを敗戦に追いやったならば、もう神には頼まないとなるはずなのに、ダビデはそれでも神に願います。5−8節では、神の約束、ことばを覚えているダビデがその約束を盾にして自分たちを助けてほしいと祈るのです。「どんなときにも神に信頼せよ」とは、これから読む詩篇62篇8節のことばです。
敗北で意気消沈しておしまい、ということではなくて、敗北の中でさえ、いや、敗北の中でこそ、「神よ」「主よ」と願う信仰を、主イエスによって賜わっているのだということに気づかせてくれます。
幸いな週末と日曜日をお迎えください。