ルツ記 3章
「みことばの光」では、先日士師記を読み終わりました。読者の方から次のようなお便りをいただきました。
「主は闇の中に光を与え、人を生かすお方なのである。」(9月3日より) 士師記は残酷で理不尽で、苦手な書でした。S先生の解説がわかりやすく、また、どんな箇所の中にも主のご臨在を覚えさせられました。心から感謝します。」ありがとうございます。
ルツに親切にしてくれたのが親類のボアズだったことを知ったナオミは、娘ルツの「身の落ち着き所」を探すために行動を開始します。ベツレヘムに到着した時「私をナオミと呼ばないで、マラと呼んでください。全能者が私を大きな苦しみにあわせたのですから」といっていたナオミは、ルツの身に起こったことを偶然やラッキーと片づけずに、神の御手を覚えたのだと思います。愛する者のために働くことがこんなにも人を変えるのかだと、ナオミの姿から教えられます。
この章で心に留めるのは、ルツの従順です。ルツはナオミの言うとおりにします。自分の考えや意見を差し挟みません。そしてルツは、ボアズの言うとおりにします。彼女のこの姿勢が、みわざが進むために神によって用いられたのだと思います。
ルツに好意を抱いていたボアズも、性急に進めようとはしていません。神がどのように導いてくださるのかにゆだねるという信仰を彼がいただいていたことが分かります。事は大きく動こうとしていました。