サムエル記第二 2章18−32節
この夏一番の暑さを感じた火曜日。でも、空気が乾燥しているので夜の9時頃になると涼風が心地よいのが助かります。西瓜(すいか)は、やはり暑さ対策にとても良い食べ物でした。
2章後半は、ヨアブが率いるダビデの家来たちと、アブネルが率いるイスラエル側の兵士たちとの戦いのことが記されています。きっかけはアブネルが「若い者たちに闘技をさせよう」とヨアブに提案したことだったと、14節にあります。
双方から12人ずつの代表を出して闘技を始めたものの、次第に双方が剣をもって戦うまでへとヒートアップしてしまいます。17節に「アブネルとイスラエルの兵士たちは、ダビデの家来たちに打ち負かされた」とあります。ヨアブの弟アサエルは、これを機にイスラエル側の武将アブネルを猛烈な速さで追います。
アブネルはアサエルが自分を追うのを止めさせようとします。アブネルのことばをアサエルは聞かず、ついにはアブネルがおそらく制止しようとして出した槍の石突き(槍先と反対側)が走ってきたアサエルのからだを突き抜け、アサエルは死んでしまうのです。
闘技から殺し合いヘという後味の悪い事件だと、読むたびに思います。同じイスラエルの民だといっても、ついこの前までは追う側と追われる側。サウルの悲しみを心から嘆いて哀歌を唄うダビデの思いを、家来たちは受け止めることができなかったのではないかと、考えました。
生死をともにしてきた家来たちが主人の思いを知らなかったということから、イエスの弟子たちの姿が浮かんできました。そして私たちのことも…。