詩篇 149篇
きょうの「みことばの光」は、本篇について「捕囚から帰還したイスラエルの民の信仰を喚起するための、民族的色彩の濃い詩篇」と書いています。「ネヘミヤ時代の歌」とする解説もあります。
神を賛美し願い求めることと、人がその時どこにいてどのような状態にあり何をしているのかということはつながっています。この詩篇がいつ、どのようなときに、どのような人によって詠まれたのだろうかと想像しながら、私たちもまた、置かれた環境に照らしながら味わっているのです。
「彼らの口には 神への称賛があり 彼らの手には 両刃の剣があるように」(6節)の欄外注(聖書新改訳2017)にあるネヘミヤ4章17節には「その日以来、私の配下の若い者の半分は工事を続け、もう半分は、槍、盾、弓、よろいで身を固めた…」とあります。ネヘミヤの頃、人々は片手に武器を持ち、片手で城壁の修復を行っったのです。
口に神への賛美、手には生き抜くための何かを持つとは、時代や場所を超えて主を頼みとする「敬虔な人々」(聖徒たち)の姿です。彼らは口に日々「新しい歌」を歌って進むのです。
本篇は、日ごとに主の恵みを数え神への献身を新たにして歩むようにとの促しのように、私には響きます。