みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

苦境の中の祈り

2024年08月17日 | サムエル記第二

サムエル記第二 15章19−37節

 9月に予定している、パウロの第一次伝道旅行跡を訪ねるトルコ旅の準備会が金曜日早朝にありました。皆さんよく調べておられ、一回ごとに期待が高まります。

 アブサロム謀反の知らせの中で、ダビデは急いでエルサレムを逃れようとするのですが、ここではダビデの逃避行にまつわるいろいろな出来事が記されています。

 物事がうまく行っている時には寄って来るのに、苦境に陥ったら離れてしまうというのは、人間関係の中で良く見られることです。ダビデの場合はどうだったのでしょうか。

 ガテ人はペリシテ人のこと。ガテというとダビデが石投げて倒した大男ゴリアテことが浮かんできます。ガテ人イタイは苦境のダビデについて行こうとしていました。19節でダビデは、ガテに戻るようにイタイに勧めます。

 ダビデのことばからわかるのは、イタイは「自分の国からの亡命者」としてダビデに従いました。人生をダビデに賭けたともいえる大きな決断をしたばかりなのです。「昨日来たばかり」とありますので、600人のガテ人、そしておそらくそのリーダーのイタイにとっては、亡命したばかりなのに、頼りにした肝心のダビデがこんな目に遭ってしまったというのです。しかし、イタイはダビデへの心からの忠誠を誓います。

 ダビデにとってなんと力強い同行者たちでしょうか。

 他方、アヒトフェルの寝返りはダビデにとって大きな衝撃でした。彼は16章23節には、アヒトフェルの助言は、神のことばを伺って得ることばのようなものだったとあります。ダビデはかけがえのない助言者をとられてしまいました。しかし彼はその時、主に祈ります。それはダビデがアヒトフェルの裏切りを重大なことであり、自分ではどうすることもできないことだと受け止めたからです。

 本書の少し先を読むと、この苦境の時のダビデの祈りを主はお聞きになったということがわかります。祈っても仕方がないなどと、間違っても思わないように…。


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