ヘブル人への手紙13章1−17節
ヘブル人への手紙も終章を迎えました。
きょうの箇所は、いくつかの実際的な勧めと決別の勧めとの二つから成っています。
この手紙の読者であるヘブル人(ユダヤ人)キリスト者は、恵みによるイエス・キリストを信じる信仰ゆえの救いという福音からそれるような、もう一度律法を行わなければ神に受け入れられないという「さまざまな異なった教え」によって惑わされていました。後半は、そのような教えに惑わされずにきっぱりと決別して恵みの中にどっぷりと安心して浸り、キリストにならうように歩めと勧めています。
前半にはいくつかの実際的な勧めが並びます。
心に留めたのは「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない」との主の約束のことば。
このことばだけを取り出しても励ましを得ることができますが、前後の関係の中で読みますと「いま持っているもので満足しなさい」という勧めの中の約束なのですね。
主が決して捨てないと言っておられるのだから、金銭を愛する生活、つまり物質主義に足下をすくわれずに済むのです。なぜなら、主が決して離れず捨てないといっておられるのです。まず何を求めるのか、これを定めると生活は本当に楽です(経済的に…という意味ではありません)。
きょうはこれから、かかわりのある障がい者支援施設の11周年コンサート。たくさんの方がおいでになることでしょう。報告はまた月曜日に…。