みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

吉報?

2014年09月02日 | サムエル記第二
サムエル記第二 18章19-33節


 ぜいたくなもので、涼しさが数日続くと「夏も終わりかぁ」と暑さが恋しくなります。
 きょうは雨上がりの快晴。久しぶりに30度越えの暑さが味わえそうです。

 アブシャロム殺害の知らせは、二人の使者によってダビデに届けられることになりました。
 おそらくヨアブは、ダビデ王はわが子アブシャロムの身に何が起こったかということしか関心がないと考え、感情を差し挟まずに淡々と伝えるクシュ人を、使者に選んだのでしょう。
 ところが、いつもなら伝令としてヨアブが用いていたアヒマアツという若者が、功をあせったのか自分も王のもとに知らせに行くとヨアブに願いました。アヒマアツの執拗な願いにヨアブも折れます。
 先に着いたアヒマアツの知らせからは、ダビデ側が勝利したとのことはわかりましたが、わが子の消息についてはわかりません。ほどなく着いたクシュ人の口からダビデはアブシャロムが殺されたと知るのです。
 ダビデにとっては、ダビデ軍が勝利し、かつわが子アブシャロムの身が安全だったというのが吉報だったことでしょう。しかしもたらされたのは、謀反の首謀者のアブシャロムが殺されたとの知らせでした。

 わが子が殺されたとの知らせは、ダビデの大きな悲しみをもたらします。このような事態になった事の発端が自分の罪にあったのを、ダビデ自身がずっと思い続けてきたからです。わが子を失って、周囲を気遣う余裕もなく悲嘆に暮れる王を、家来たちはどのように見ていたのだろうかと考えます。もしかしたら、「自分たちのしたことは間違っていたのか…」とさえ思わせるようなダビデの姿です。
    


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