みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

ささえとたよりを除かれる

2014年09月17日 | イザヤ書
イザヤ書 3章


 きのうは昼過ぎに大きな地震がありました。私は「みことばの光」12月号の編集で聖書同盟の事務所にいたのですが、住む所の揺れが大きいと速報がありましたのですぐに電話をしました。しばらくは電車も止まっていたようで、帰路につく頃もまだ運休や遅れが見られました。
 地が揺れるというのは、何度体験しても不安になるもの。無力さをおぼえます。

 3章を読み返しながら心に留めたのは、「ささえとたよりを除かれる」ということば。
 パンや水が、戦士たちが、知恵者や政治的な指導者たちが除かれて、経験のない若い者たちが代わりに国や社会を治めるようになったら何が起こるかがまず描かれます。

 「安心安全な生活」を守り維持するために、今では様々な仕組み、システムが張り巡らされているはずです。地震のわずか数秒前に、予知の警報が出るようになったのもよく考えるとたいへんなことです。身構えることができますものね。けれども、実のところ私たちを支えているのは主なる神なのだということをおぼえるのです。

 この章の後半には、シオンの娘たちが美しく着飾った衣服や装飾、そして化粧さえもはがされてしまうという情景が描かれます。「みことばの光」には「預言者はまず、私たちを己の実像と向き合わせる」とあります。

 ささえとたよりが除かれ、飾り物をはがされた「すっぴんの」自分を見る所が、主なる神とともに歩むという道のスタートラインなのではないか…、そのようなことを思い巡らします。
    

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