詩篇 113篇
ハレルヤで始まる詩篇の三つ目である本篇には、「主をほめたたえよ」ということばが並びます。
1−3節から、誰がいつどこで主をほめたたえなければならないかが明らかにされます。人がこのお方を自分の主だとしたその時からとこしえまで、つまり終わることなく主をほめたたえるという生活が始まるのです。礼拝で讃美歌を歌う時だけでなく、いつもずっと、いつまでも…。それはつまり、自分や誰かをあがめる生き方は止めるということです。
「日の昇るところから沈むところまで」というのは世界中の至るところで…ということです。それゆえに、このことばが完全に実現するのはやがて来る終末です。今はそうでなくても、やがて必ずそのようになる日が訪れるのです。
世界中のすべてのものからほめたたえられるべきお方は、しかし「身を低くして…」「弱い者をちりから起こし 貧しい者をあくたから引き上げ」「子のいない女を 子を負って喜ぶ母とし」てくださるのです。このことばに、イエス・キリストのお姿がぴったりと重なります。
ちょっとでもプライドが傷つけられると、怒りがふつふつと湧いてくるのが私たち。高きにおられる方が低いところに下られたのに、おるべきところにいろと言われて怒るのが私たちなのです。そんな者が称賛されるてよいはずはありません。ほむべきはただお一人のみ…。