ヘブル人への手紙 5章
日本で開催されているラグビー・ワールドカップで、日本があのアイルランドを破ったというニュースに驚き、喜びました。その前の大会で南アフリカを破った時もびっくりしましたが、今度の驚きは強さへの驚きです。
この章では、旧約聖書の大祭司と完全な大祭司キリストとが比べられています。その類似性と違いとを明確に宣べるのです。大祭司とは、神と人との間に立ち、罪ある人間のためにささげ物をささげ、とりなしするという務めをしていました。
類似性としては、それぞれが自分がなりたくて、希望して務めに就くのではなく、神によって任命されたということです。
違いは、大祭司には罪があり自分のためにささげ物をささげる必要がありましたが、キリストにはその必要がなかったということです。また、大祭司は弱さを身にまとっているので無知で迷っている人々に優しく接することができるともあります。
キリストはそれでは無知で迷っている人々にどのように接したのだろうかとの思いに至りました。7節に「自分を死から救い出すことができる方に向かって、大きな叫び声と涙をもって祈りと願いをささげ…」とあります。十字架の大きな苦痛、暗黒を前にしてイエスが「わが父よ、できることなら、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしが望むようにではなく、あなたが望まれるままに、なさってください」と祈られました。
徹底的に神に従順であられたゆえに、キリストは永遠の救いの源になられたのです。イエスを信じて神さまから賜ったのは「永遠の救い」なのだと知ると、あれこれ悩まず、心を乱すことなく、ドーンとしていようという思いが湧いてきます。