ヘブル人への手紙 10章32−39節
昨日は日本からおいでになった方の乗り換えのお手伝いで中央駅に行きました。列車はやはり遅れましたが、駅の対応は素晴らしかったです。
10月最後の日になりました。「みことばの光」が書くように、きょうは宗教改革記念日です。当地が含まれる州は平日ですが、お隣の州は祝日です。プロテスタントが多い州ではおおむね祝日になっているようです。2年前のルターの宗教改革500年の折りに国を挙げて祝ったあれはどこに行ったのだろうと思います。
きょうの箇所は、「初めの日々を思い起こしなさい」ということばから始まります。この手紙の読者は信仰ゆえに苦難を受けるという戦いを通りました。しかも、立派に戦ったのです。信仰ゆえの確信と希望とが彼らを苦しみの中でもしっかりと立たせたのです。
けれども、今、彼らにとってそれは過去のことになりつつありました。確信を投げ捨てようとし、忍耐を放棄しようかとの思いも起こってきたようです。そうすると、恐れが生じます。ですから、この手紙の著者は「思い起こしなさい」と勧めるのです。
歳を重ねるとこれから先を展望することよりも、これまでのことを振り返り懐かしむことが多くなると言われます。けれども、キリスト者にとって初めのころを思い起こすことには大きな意義があります。「あの頃はよかった」ということばには、「でも、今は…」という気分が感じられます。けれども、思い起こすことによって確信を取り戻すことができるのだと思います。
振り返り、思い起こすことによって、後退から前進へとギアを変えることができるのです。