みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

私が支払います

2014年12月11日 | ピレモンへの手紙

ピレモンへの手紙 17−25節

 

 ピレモンへの手紙は、いよいよ用件に入ります。

 パウロはピレモンにオネシモを迎えてやってほしいと頼んでいます。損害を与えたのならば、私が支払うので請求は私にしてほしいとも言っています。「この手紙は私パウロの自筆です」とのことばから、保証人の、しかも連帯保証人の責任を思い起こさせます。

 それとともに、ピレモンを主に導いたパウロならではの「プレッシャー」をもかけています。「あなたが今のようになれたのもまた、私によるのですが」などと言われたら、断りにくいでしょう。おもしろいのは、「そのことについては何も言いません」と書きながら、しっかりと言っているところだと思います。

 さらに、「私の言う以上のことをしてくださるあなたである」などと言われたら、後には引けませんね。「私の宿の用意もしておいてください」とまでパウロはピレモンに書いています。

 これは、パウロが図々しいということではなくて、パウロとピレモンとの間にはこのようにいえる強い絆があったということです。

 ともすると、どこまで踏み込めるのだろうか、これ以上は…などと様子を窺うような者にとって、二人の結びつきはうらやましくさえもあります。そしてこれは、主が私のすべての負債を肩代わりしてくださったとの共通の理解、信仰から出てくるあるべき兄弟姉妹の結びつきなのだということを示していると思います。

 

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役に立たない者が…

2014年12月10日 | ピレモンへの手紙

ピレモンへの手紙 1−16節

 「みことばの光」12月の通読計画では、6つの書を読みます。きょうとあすはパウロが書いた手紙の中で最も短く、かつ個人的な内容の「ピレモンへの手紙」です。

 主人の金を持ち逃げした奴隷オネシモが信仰に導かれて役に立つ者となったので、主人ピレモンのところに返そうと、パウロがピレモンに書いたのがこの手紙です。

 手紙はわずか25節と短いものですから、数分で読み終えることができます。けれどもここからは、神がなさる美しいみわざを見つけ出すことができるのです。パウロが獄中で、信仰に導いたオネシモは、なんと、パウロが信仰に導いたピレモンのところから逃げて来た逃亡奴隷だったということは、不思議な巡り合わせです。

 この短い手紙には、たくさんの人たちが登場します。パウロも含めて11人の名を数えることができます。そして、それぞれにかぶせられたことばをまとめてみると、次のようになります。

パウロ:キリスト・イエスの囚人(9節にも)。テモテ:兄弟。ピレモン:私たちの愛する同労者。アピア:姉妹。アルキポ:戦友。オネシモ:獄中で生んだわが子、以前は役に立たない者、今は、あなたにとっても私にとっても役に立つ者、私の心そのもの、奴隷、奴隷以上の者、すなわち愛する兄弟。エパフラス:囚人。マルコアリスタルコデマスルカ:同労者。

 役に立たない者だったが役に立つ者となったというオネシモは、福音が人にもたらす大きな力を証ししています。

 
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