ペテロの手紙第二 3章
先週後半、新型コロナウィルスの感染者増加に伴い、ドイツ連邦政府、それぞれの州政府も拡大防止のための方策を発表しました。その中には、100名以上が参加する行事、集会を4月19日まで禁止するというものもあり、礼拝のために借りている教会はこの方針に沿って、4月19日までのすべての集会を取りやめることになりました。それに伴い日本語教会も、集まっての礼拝を休止することにしました。
それでも「思いを一つに」礼拝する教会でありたいと、昨日は互いに確認し合いました。
3章には「神のことば」によって先に向かって行くようにという、ペテロの願いが響いているようです。1節のことばから想像するのは、この手紙を受け取った教会、信仰者たちは、何らかの事情で初めの純真な心をどこかに追いやってしまったのではないか、ということです。
純真な心とは、主キリストが再びおいでになるという約束を待つことです。「何も変わっていないではないか」とあざける者によって、信仰がぐらついてしまう人々も出たのでしょう。しかしペテロは、必ず約束のことばどおりになると励ましています。
神のことなどどこか脇に追いやってしまうような世界で、キリストが再びおいでになるのを信じて待つのがキリスト者、教会です。
未知のウイルスの拡大の脅威の中にあり、飛び交うことばに恐れおののくことなく、動くことのない神のことばに信頼して歩むことのできる幸いに感謝するとともに、このことばの恵みを少しでも分かち合いたいと願います。