伝道者の書 12章
「結局のところ、もうすべてが聞かされていることだ。神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。」伝道者の書 12章13節
このところの日課のようになっていますが、夕方2時間近く歩きに出てそのついでにスーパーで買物として戻っています。欠品していた小麦粉が棚に並ぼうとしていましたので、一個購入できました。
伝道者の書はきょうで終り。1節のことばはこの書の主題としてよく知られています。さらに13節の「結局のところ」ということばに始まる結論の部分にも目が留まります。
しかし、伝道者はこの主題、そして結論を机上で知恵を巡らしてではなくて、人生のさまざまな経験を重ね、さまざまな人間模様を観察して生み出したのです。このことに大きな意義があると思います。齢70を迎えようとしている今、さて私はこれまでの人生で何を見、何を経験し、何を知ったのだろうかと問われる思いがします。
この章には、人間が加齢とともに弱りゆく様子が物に比喩的に描かれています。5節の「アーモンドの花は咲き」は、髪の毛が銀色に変わる様子を表しているのだと考えられます。私の髪の毛もまさにこれです。「風鳥木は花を開く」とは、聖書協会共同訳では「ケッパーの実はしぼむ」と訳されます。恐らく活力が失われる様なのでしょう。
だからこそ、1節と13節には説得力があるのです。