ハガイ書 2章
激寒の朝、美しい景色を期待して近くの公園へ。日が昇る時でした。小さなものを創造の主は美しく飾ってくださいました。
主は預言者ハガイを通して、一度だけでなく、二度三度と神殿の再建工事に取り組んでいる責任ある立場の人々に語っておられます。ゼルバベルは、ペルシアから任命されたユダの総督。考古学の発掘から分かったことによると、彼は紀元前597年に生まれました。バビロンによるエルサレム破壊に伴って捕囚されたとすると、10歳ちょっとの年齢でバビロンに捕らえ移されたことになります。そしてペルシアのキュロスによる帰還命令が紀元前538年に出された時は60歳前、ハガイによって主のことばを聞いて再建工事に立ち上がった時は77歳でした。
そのゼルバベルはじめ、大祭司ヨシュア、そして民に、主は「強くあれ」と声をかけ、仕事に取りかかれと促されました。約束は「わたしがあなたがたとともにいる」ということ、しるしは「わたしの霊はあなたがたの間にとどまっている」でした。そして、彼らが工事を再開した神殿を「栄光で満たす」と言っておられます。それはたくさんの困難はあるけれども、必ず神殿は完成するという確かな展望です。
そして、主はさらに三度目にも彼らに語られました。始めてはみたものの、困難にぶつかってくじけそうになる頃合いだったことでしょう。そこで主はゼルバベルに、「わたしはあなたを選んで印章とする」と語られました。印章とは王の封印を彫ったもの。公式な文書への署名に用いられました。ですから紛失しないように王が常に身につけていたのです。神がゼルバベルを離さないという強い思いがこのことばに込められています。