ヨハネの黙示録 8章
11月最後の日。今年も一か月を残すのみになりました。
8章は、子羊が七つ目の封印を解いた時に、ヨハネが耳にし、目にしたことが記されています。1節の「天に半時間ほどの静けさがあった」とあります。その後に起こる出来事を考えるならば、この静けさは、神への畏怖に基づくものなのかもしれません。そして、この後に起こる大きなことを予告する静けでもあるのです。私たちが静けさを苦手だとするのは、もしかしたら神の前に立つことを恐れているのかもしれないと、ここから思います。
次にヨハネは、七人の御使いを見ます。御使いには神から七つのラッパが与えられています。さらに別の御使いは、金の香炉を持って祭壇のそばに立ちます。そして、御使いによって多くの香が神の前に立ち上ります。香は神への祈りに添えられるものだとも書いてあります。祈る者への励ましを得ます。それは、私たちの祈りは神に聞かれているという励ましです。「祈るなんて」「祈るよりも何かをする!」と人は考えます。そうではないのだと、ここから教えられます。「一緒に祈りましょう」はあらゆる課題や問題を解く鍵だ、と思うのです。
御使いが金の香炉に祭壇の火を満たして地に投げつけると、雷鳴、稲妻、地震が起こりました。七人の御使いがラッパを吹くと、次々に大きな災いが地を襲います。7節以降に描かれる壮絶な光景は、出エジプトの出来事の折りに、神がエジプトに行った不思議/災いと繋がります。ご自分の民の新しい出発のために、彼らを苦しめていたエジプトにさばきが下ったように、神を恐れることのないこの世に神のさばきが下る様子が、ここに描かれます。ラッパは、聖書では終わりの始まりを告げる時、警告として吹かれます。
本日の「みことばの光」には、本書の最初の読者であるキリスト者たちは、ヨハネが見たこの劇的な幻を、解放の恵みとして聞いたと書いてあります。
それは、私たちにとっても同じです。