ゼパニヤ書 3章
この章からは、ご自分の民への神の熱い思いが伝わってきます。
神のことばは再びイスラエルの民へと向けられます。1−4節には、神の都エルサレムの政治家、預言者、祭司たちの堕落した姿が浮彫にされます。民を神のみこころを行うものに導くために立てられた指導者たちは、自分たちの欲のために民から奪い取っていたのです。
「主は、そのただ中にあって正しく」という5節のことばに目が留まります。世がどんなに酷い有様であったとしても、「神はその中にあって正しい」と信じ続けることの肝要を教えられます。
神はイスラエルを守るために、諸国の民にさばきを下されることについては2章に明らかにされました。それを受けてご自分の民に、「あなたはただ、わたしを恐れ、戒めを受け入れよ…」と勧めます。この勧めの後半からは、神が愛に基づく厳しいさばきを下すお方だということがわかります。
この章全体に、「ただ中」ということばがちりばめられています。ご自分の民がどんなにずたずた、ぼろぼろであっても神は彼らのただ中におられる、時にはさばく方として、時には守る方として、そして時には救いの勇士として…。
イエス・キリストこそ、「あなたがたのただ中にいる神」であることに気づかされます。