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アガサ・クリスティー『パディントン発4時50分』

2021年03月17日 00時22分42秒 | 文学
アガサ・クリスティーの『パディントン発4時50分 (クリスティー・ジュニア・ミステリ 9)』(早川書房)を図書館で借りて読んだ。
少し前にテレビで、三谷幸喜が脚本を書いた『死との約束』を見た。アガサ・クリスティーの原作を日本を舞台にした話にして、野村萬斎が奇妙な喋り方で探偵を演じるドラマだった。野村萬斎の喋り方が気になるのだが、話は良く理解できた。犯人もよくわかった。
それに続いてアガサ・クリスティーを読んだ。
クリスティー・ジュニア・ミステリは、較べてはいないが早川文庫よりも小中学生向けにわかりやすくなっているらしく、私などにも難しい言葉もなく読みやすかった。だいたいにおいて推理小説は興味を失ってしまうことが多いのだが、最後まで一応話をたどることができて、犯人も理解できた。しかしやはり、どうしても、最初がもっとも興味を惹かれて、だんだんと遺産相続をめぐる複数の怪しい人物たちの話になってくると、どうでも良くなってしまうのは性格なので仕方がない。
ミス・マープルのことを「マープルさん」と書いているのは小中学生向けだからだろうか。そこがずっと気になった。
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柳田国男『先祖の話』

2021年03月14日 18時00分54秒 | 文学
NHKの「100分de名著」に取り上げられるので、ずっと前に買っていた柳田国男の『先祖の話』(角川ソフィア文庫)を読んだ。
正月とお盆がともに先祖を敬うためのものだとか、三十三回忌で一応終わりでそれ以降は法事をしないのが普通とか(たぶん)、そういう興味深いような話がたくさんあったのだが、こちらにそこまで感心する力がないのでそのまま流れていったような感じだった。
太平洋戦争中に書かれたもので、その頃の話が出てくるのかと思ったが、そうではなかった。
これから録画している番組を見る。
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アストリッド・リンドグレーン『長くつ下のピッピ』

2021年03月09日 00時12分24秒 | 文学
アストリッド・リンドグレーン『長くつ下のピッピ』(岩波書店)を図書館で借りて読んだ。
娘が読むかと思って借りたけれど、「学校の図書室でちょっと読んだけれどあんまり好きじゃなかった」という理由で読まないので私が読んだ。妻も読んだがあんまり好きじゃないらしい。
確かに、子どもの本はだいたい感動できるようにできている気がするが、この小説はどこに感動すれば良いのかよく分からなかった。ピッピがめちゃくちゃで、終わりごろに火事のなかを子どもを助けたりもするが、基本的にはめちゃくちゃなまま終わる。ブレずにめちゃくちゃ。
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下村湖人『論語物語』

2021年03月06日 00時35分02秒 | 文学
下村湖人『論語物語』(河出文庫)を読んだ。
『論語』の話をつないで物語風に書かれてあって読みやすい。
しかし僕には孔子が少し嫌な人に思えた。もともと孔子の考えってほんとうに素晴らしいのだろうかと少しばかり疑問に思っているせいなのだろう。文句を言われたら、きっとなってムキになる孔子の姿が何度か描かれていて、下村湖人はそういうつもりはないのだろうが、僕にはちょっと嫌な感じに思えた。
ちょっと、みんなから素晴らしいと言われている人を敬遠してしまうようなところがまだあって、そのせいで孔子のことを素直に見ることができない。
井上靖の『孔子』を久しぶりに読みたくなった。
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吉川英治『新・平家物語(十四)』

2021年03月02日 21時34分41秒 | 文学
吉川英治『新・平家物語(十四)』(新潮文庫)を読んだ。
源頼朝と源義経の兄弟は仲が悪い。兄が弟を嫌っている。どうしてそうなのかは、よくわからない。
義経の家では正妻の百合野と、側室というか妾と言うべきかの静が仲が良い。静は有名だが百合野というのは知らない。
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