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下村湖人『論語物語』

2021年03月06日 00時35分02秒 | 文学
下村湖人『論語物語』(河出文庫)を読んだ。
『論語』の話をつないで物語風に書かれてあって読みやすい。
しかし僕には孔子が少し嫌な人に思えた。もともと孔子の考えってほんとうに素晴らしいのだろうかと少しばかり疑問に思っているせいなのだろう。文句を言われたら、きっとなってムキになる孔子の姿が何度か描かれていて、下村湖人はそういうつもりはないのだろうが、僕にはちょっと嫌な感じに思えた。
ちょっと、みんなから素晴らしいと言われている人を敬遠してしまうようなところがまだあって、そのせいで孔子のことを素直に見ることができない。
井上靖の『孔子』を久しぶりに読みたくなった。
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