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原田眞人監督『関ヶ原』

2019年06月08日 01時33分42秒 | 映画
原田眞人監督『関ヶ原』のテレビ放送を録画して見た。
原田眞人は好きな監督である。
初めに注意書きがあり、
「この作品は演出上セリフが聞きとりにくい部分があります」
とあった。
確かに早口で何を言っているのかよく分からないこともあった。しかし話の流れはだいたい理解できた。
昔原作の司馬遼太郎の『関ヶ原』を読んだことはあるのだが、こんな話だったろうか。石田三成はくのいちに惚れていたのだろうか。
小早川秀秋は石田三成に味方するつもりだったのに周りがわあわあ言っている間に裏切ってしまったのだろうか。
全体的に司馬遼太郎の原作よりもわかりやすい話になっていたように思う。
が、司馬遼太郎の語りの感じが出ていてこれは驚きだった。そこだけが強く印象に残った。なんだか知らないが突然旧日本陸軍の悪口が出てくる感じが出ていた。合戦の描写などどうでもよいので司馬遼太郎語りをもっともっと出して欲しいものだと思った。時間も半分くらいでよい。
司馬遼太郎の「あの感じ」を今度から映像化するときはもっと出して欲しいと強く願う。
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カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』

2019年06月07日 00時23分23秒 | 文学
カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』(新潮文庫)を読んだ。
私には全く、と言っていいほどこの小説のおもしろさがわからなかった。
「PART ONE」「PART TWO」「PART THREE」で章が分かれているのだがそれぞれで主人公の呼び名が違う(同じ人物なのに)、というくらいしかわからなかった。それってなにがおもしろいのかもよくわからなかった。
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岡田暁生『クラシック音楽とは何か』

2019年06月02日 21時35分53秒 | 文学
NHKの「あさイチ」で、ゲストが妻夫木聡だったので録画して見る。
ケラリーノ・サンドロヴィッチの舞台『キネマと恋人』がとってもおもしろそうだった。
「まさかまさかの間坂寅蔵」が耳について離れない。
NHKはテレビで放送して欲しい。

岡田暁生『クラシック音楽とは何か』(小学館)を図書館で借りて読む。
娘がピアノを練習しているので、クラシック音楽というものは何をもってクラシックというのかが気になっていた。
この本によると、十八世紀前半から二十世紀初頭までに作曲された音楽のうちの一部がクラシックのレパートリーになっているらしい。ということはすごく狭い範囲の、もう決まってしまって増えたり減ったりすることのない音楽を取っ替え引っ替え聴いているということなのだと思った。骨董に近い感じなのだろう。
例えば、文学であればいまでも小説が書かれているしたまには名作として後世に残されるものも出てくるわけだが、クラシック音楽の世界ではそういうこともない。不思議なものだ。
クラシック音楽の定義が載っていたのでそこだけは興味深く読んだが、ほかはあまり印象に残らなかった。
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