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我が家の梅しごと

2019年06月17日 00時37分42秒 | 育児
毎年この時期になるとスーパーでは袋詰めされた梅の実がたくさん売られ、ひとびとに「梅しごと」を促す。
僕の知っている料理研究家は誰でも、有元葉子も、辰巳芳子も、たしか飯島奈美も、みんな梅しごとをしている。よくできる主婦になるためには梅しごとができなければいけないんだろうな、とここ数年思っていていつかしなければならないな、いやいつかするだろうな、と思っていた。(まるで『五分後の世界』を書き始める前の村上龍のように。)
「梅しごと」というのは何かと言えば、梅干しを作ったり、梅酒を漬けたりする作業のことで、正しくは庭に植えた梅の木から実をもぐところから始まる。そして今年の梅はどうこうと批評しながら作業し、出来上がった品を近所にお裾分けするところで終わる。
是枝裕和の『海街diary』にも登場し、やっぱりそうであらなければなるまいと思っていた。
うちはマンションで梅の木を植えるような広い庭もないし、親しくしているご近所から「たくさんできてしまっているので」と梅の実を子どもといっしょにもぎに来てくださいと言われることもない。
結局は見られなかったのだが、この週末に蛍を見ようと思って少し郊外に行ったときに梅の実がたくさん公園に落ちているのを見て今年は梅ジュースを作ってみることにした。
スーパーで梅の実を1キロ買ってきて、娘(七歳)と一緒に竹串でヘタを取る。梅は金属を嫌うので竹串でなければならない。そんなことはないだろうと思うのだが、「梅しごと」とはそういう一連の「ねばならない」を含んでいる。それに納得できない者はよき主婦にはなれないのだ。
やってみると梅の実のヘタを取るのは簡単で、スポッと取れて気持ちがいい。
冷凍庫に一晩寝かせて、明日氷砂糖といっしょに漬ける。
おいしければ毎年の恒例行事としたい。
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