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江藤淳『戦後と私・神話の克服』

2019年06月18日 20時32分22秒 | 文学
今年は江藤淳の没後何年かに当たるようでいくつか本が出ている。そのなかで興味を持った、江藤淳『戦後と私・神話の克服』(中公文庫)を読んだ。
「神話の克服」を昔読んだときにはとてもおもしろかったように思うけれど、今読むと何を言っているのかよく分からない。最近の作家は文学ではなくて神話を書いているというような蓮実重彦的な話をしているのかなと思いながら読む。
何でもない感じでかつての自分を振り返ったような文章に惹かれるものが多かった。
「文反古と分別ざかり」、「批評家のノート」、「小林秀雄と私」が特におもしろかったように思う。
『作家は行動する』と『小林秀雄』が家にあるのでまた読んでみようかという気になった。
他のものではこの本では触れられていないが『海舟余波』も読んでみようかなと思っている。
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