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ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド(一)』

2014年04月29日 00時43分25秒 | 文学
ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド(一)』(岩波文庫)を読んだ。
デイヴィッドの母親が夫とその姉(マードストン姉弟)にいじめられる場面がとてもつらくて、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」のキムラ緑子を思い出した。「ごちそうさん」はつらくて途中で見るのをやめてしまったが、『デイヴィッド・コパフィールド』は最後まで読めると思う。とても興味深く読めている。
この小説はずうっと昔、十年くらい前に一度読もうとして、挫折していたのを再度読んでいる。二巻までしか買っていない。たぶん一巻目の途中くらいでやめてしまっているのだろう。
いま読むととてもおもしろくて、なぜ最後まで読めなかったのかがわからない。
ディケンズの小説はいくつか読んだのだが、これまであまりおもしろいと感じたことはなく、最後で何かというと血のつながりで解決させたりするので古くさいなという印象だ。たぶん今回も血縁関係が重要な要素になっているのだろうが、いまのところわくわくしながら読めている。
翻訳のせいなのかもしれないが、ごくたまに意味のつかみにくい表現がある。次回読むときは新潮文庫、か、または新たな翻訳(そのとき出ていれば)で読みたいと思う。

今朝のNHKの「あさイチ」は「子どもの貧困」ということで興味のあるテーマだったので録画して見た。
六人に一人が貧困ということで、見えにくくはなっているけれど、実際にそうなんだろうなと思った。ディケンズの物語というのは古くさい昔話ではないのかもしれない。
他人との接触を避ける傾向にあることがすべての原因なんじゃないかと、いろいろなことを考えるたびに思う。
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