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☆松本清張「点と線」感想
2010年01月31日 17時44分00秒
|
文学
松本清張の「点と線」(新潮文庫)を読んだ。
松本清張を読むたびに「古いなあ」と感じる。今回も古かった。
黒澤明の映画も、時代劇ではあまり感じないけれど現代劇になると古いと感じる。それと同じ感じ。
女はこういうものだからこうだろうとか、課長補佐はだいたいこうだとか、それで推理が成り立っているのがすごい。
昭和のおっさん臭さを思い出したければ松本清張を読めばいいと思うが、僕はもういいです。
コメント (3)
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3 コメント
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(
わど
)
2010-02-01 00:09:14
>「古いなあ」
まったく同感。古いと感じる部分は、「女」とか「課長補佐」だけじゃないです。文体・語りにも古さを感じて悶え苦しんだりします。
この「古さ」って・・・。
トモヒロさんも次のように言及されています。
やっぱり、ここじゃないかな。
女はこういうものだからこうだろう
課長補佐はだいたいこうだ
松本清張という個人の想像、主観は、すごく限定されているはずです。なのに無反省に肯定して、それを前提にあーだこーだ話をされると、読者としてはハテナ・マークが点灯して困った気持ちに追い込まれたりします。
古きよき時代――昭和とは、そんな時代だったんでしょうか。限定された個人に社会や世界のずいぶん広い範囲が想像できる、まだまだ単純で平板だった時代? そのためか文体にも迷いや逡巡の陰影が少なく、明快な断定口調が多いみたいな印象があります。そう、まるでオヤジたちの説教のようにね。いずれ、おれたちもまた・・・?
返信する
ダントツ
(
☆
)
2010-02-01 19:14:36
同じ世代の、たとえば太宰治とか大岡昇平とかと較べてダントツで古いですよね。
もっと古い時代のものよりも古い。不思議です。
返信する
Unknown
(
わど
)
2010-02-02 07:27:25
あと少しだけお話をつづけさせてください。
『点と線』を読んだのも古くて、大学一年の頃だったでしょうか。当時は文学研究会(みたいな?)に所属していて、そこで推理小説の一作として取り上げられたのです。いうまでもなく、松本清張氏を社会派ミステリーの筆頭として評価してみたいと。
記憶に間違いなければ、モティーフは官僚組織の収賄事件でしたよね。その社会構造の暗部に、ふたりの捜査員たちは意図せず接近していくのでした(たぶん)。こんなふうに読んでみますと、すでに「社会派ミステリー」という言葉の役割が終わっているのに気がつきます。今回の小沢事件では各種の週刊誌が、同様の方法を当たり前に使って文章を乱造しているのですから。あれは基本的に新聞記者の方法だったかでしょう。
しかし、だから松本清張氏が古くなった、方法は死んだとは呼びにくいものがあります。「社会派ミステリー」という方法が常識のひとつとして社会に溶解しているだけなので。政治家と官僚の収賄が、日本人の暗黙知としてリストアップされているようにね。
では一体、なにが「古い」んでしょう。
純文方面の太宰治にも哲学方面のニーチェにさえ、おれの周りにはファンがついています。みんな30歳前後のオバチャン、オジチャンですが。
そんなところを問題にしてみたかったのです。
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