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北杜夫『楡家の人びと 第三部』

2023年05月27日 22時04分47秒 | 文学
北杜夫『楡家の人びと 第三部』(新潮文庫)を読んだ。
最後まで読んだがあまりおもしろさがわからなかった。
太平洋戦争の悲惨さはよくわかった。
どう考えても、こんな戦争勝てるわけないよなと思った。お腹が空いてふらふらしている人たちがどうやって戦えるのだろう。どう思ってこの戦争を続けていたのだろう滅茶苦茶だと思った。やめる決定が下せる人は何をしていたのだろう。
昔から戦争中の話は、お腹が空いていて暴力ばっかりで訳の分からない人たちが威張っていて、という話をずっと読んできたわけだが、そういう戦争の話しか読んでいないので戦争というものはそういうものだと思ってきたような気がする。でも改めて思ってみるとこの戦争の戦い方というか負け方は日本独自のものがあるような気がするなと感じる。そしていまもその根本のところは変わっていないのではないかという気もする。
泥沼の戦いをしている日本の会社員は多いのではないかと思う。
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