![言語的思考へ- 脱構築と現象学](http://ec2.images-amazon.com/images/I/41W4KEVX38L._SL500_AA240_.jpg)
むずかしくて時間がかかった。
フッサールの入門書のようなものを期待していたのだが、そんな生易しいものじゃなかった。
やさしい言葉で難しい内容を語るというのが最近の文学の理想のようによく言われるが、この本は、難しい用語を使ってやさしそうに語る本だった。言っている内容が追えないほど難しくはないのだが(竹田青嗣なのでそこまで難解ではない)、しかし読むのにくたびれる。
竹田青嗣って普段しゃべるときもこんなに哲学用語が使いこなせるのだろうか。なんとなく使いこなせるだろうと思わせるくらい自然に使っていた。おそろしい。
言語の一般性と固有性の話はたいへんおもしろかった。
吉本隆明の指示表出と自己表出という概念ってなんだかよくわかんなかったけど、竹田青嗣は上手に語っている。
言葉を読むとき、その向こうに書いた人を想定してしまう。そして意味を受け取る。
しかし、そのように考えず、誰かから発せられたものではなく、一般的な言語としてとらえてしまうと意味がいろいろに取れる。しかし実際の生活ではそのようなことはない。
というような話だった。(うまくまとめられないなあ。)
最後は、形而上学批判というか、物語批判になるがこれが難しかった。
ほとんど知らない人たちの話だったので。
レヴィナスはいつか読みたいと思っているのだが、批判されていて少し気分が萎える。
引き続き、西研の「哲学的思考」を読もうかと思っていたが、疲れたのでやめるかもしれない。
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