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ジョシュ・カウフマン『たいていのことは20時間で習得できる』

2022年01月08日 12時27分50秒 | 文学
ジョシュ・カウフマン『たいていのことは20時間で習得できる』(日経BP)を図書館で借りた。
船橋由紀子の本のどこかに出てきて興味を持った。
ヨガ、プログラミング、タッチタイピング、囲碁、ウクレレ、ウインドサーフィンを著者が実際に挑戦する部分は読まなかった。ヨガの部分を読んでいたが、僕にはまったく興味が持てないと思ってやめた。

何かを身に着けようと思ったら1万時間やらなければならないと言われるがそれはプロのレベルになるための話で、ある程度身につけるには20時間で良いという話だった。
新しいスキルを獲得するには、

1 魅力的なプロジェクトを選ぶ
2 一時に一つのスキルにエネルギーを集中する
3 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
4 スキルをサブスキルに分解する
5 重要なツールを手に入れる
6 練習の障害を取り除く
7 練習時間を確保する
8 すぐにフィードバックが返ってくる仕組みをつくる
9 時計のそばで一気に練習する
10 量と速さを重視する


ということだった。
10 量と速さを重視する」の話が特に印象に残った。質を重視しないでどんどんたくさん速くやることが結局は質を向上させるということだった。
英語の勉強に役立つかと思い、読んだ。
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平野啓一郎『マチネの終わりに』

2022年01月08日 00時16分08秒 | 文学
平野啓一郎『マチネの終わりに』(文春文庫)を読んだ。
『ある男』がたいへんおもしろかったので続けて読んでみた。『マチネの終わりに』を先に読んでいたら、『ある男』は読まなかったかもしれない。
平野啓一郎の小説は安心して読んでいられる。変な言葉の間違いなんかもないし、よく考えられていることがわかる。作者をせせら笑うようなこともしないで済む。
その上で、『マチネの終わりに』は『ある男』よりはおもしろくなかった。三谷早苗の扱い方が気になる。こんな人いるかなあ、っていうのと、都合が良すぎないかなあ、という感想がどうしても残る。蒔野と洋子の関係を引き裂き、そして罪を告白して二人の関係を修復する、そういう都合のいい登場人物に思えて、釈然としないところがある。もっと自然な感じでできなかったかなあ。作り物っぽくなってしまっているように思う。最初の出だしで、作者平野啓一郎の実在の知人に起きた出来事のように書き始められているので、もうちょっと嘘臭くなくしていただきたかった。

平野啓一郎がいつか、テレビで話すのを見たのだったか書いているものを読んだのだったか忘れてしまったが、ソナタ形式について語っているときがあって、ソナタというのは最初に出てきたものがどんどん変わっていくのだというような説明をされていて納得した記憶があるのだが、『マチネの終わりに』では記憶が新たに付け加わることによって、最初の記憶が変わっていく、というようなことがモチーフとしてあるのだと思う。

『マチネの終わりに』もおもしろければ、平野啓一郎の作品を遡って読んでいこうかと思っていたが、そこまでではなかったので、『ある男』以降の作品を文庫になるたびに読んでいこうと思う。
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