![金融腐蝕列島 呪縛](http://ecx.images-amazon.com/images/I/81HhfkAAHXL.jpg)
原田眞人の映画を見ると、いつも伊丹十三を思い出す。
この映画は何が行われているのか、銀行や株主総会のことにくわしくないのでよく理解できないのだが、仲代達矢が悪役であるということだけはよく分かる。そして仲代達矢は杖をついているが、これは『マルサの女』の山崎努なのだろうなと思った。
そしてやはり出てくる火葬場の煙突から流れる煙(『お葬式』)。
暴力団を描くのも伊丹十三を思わせる。
もたいまさこが出てきたときに、この映画はこれからものすごくおもしろくなるのかもしれないと期待したが、彼女はそんなに話すこともなく、重要な役割を与えられることもなく終わった。
『ゴースト/ニューヨークの幻』のウーピー・ゴールドバーグのような役割を期待した。