![思考は現実化する〈下〉](http://ecx.images-amazon.com/images/I/517oMx7GQ9L.jpg)
もともと私は精神主義みたいなところがあり、病気になるのは気持ちが弱っているからなるのだと信じているので、ナポレオン・ヒルの言っていることもほとんど違和感なく受け入れることができる。
なのであまりこの本を読んで驚きというようなものはなかった。具体的にどうすればよいのかがいまいちよくわからなかった。何度もこの本を読め、ということは書いてあるのだが、その先がよくわからない。「ナポレオン・ヒル・プログラム」に入会したらわかるのだろうが、お金がかかるのだろうからやりません。
本の最後に「ナポレオン・ヒル・プログラム」の宣伝が載っているのが怪しいなあと思った。「ナポレオン・ヒル・プログラム」で成功した人たちのリストも載っていたが、全部外国人だった。日本人もひとりくらい載せてほしいものだと思った。そのほうが親近感がわく。
この本でもっともよくわからなかったのが性的エネルギーを目標達成のエネルギーに転換せよ、と言っているところで、成功した人は性欲が強いのでそのエネルギーを転換しているのだ、とか、四十代からそれがうまくできるようになる、とか書いていて、非常に興味を持って読んだが、その方法が具体的に書いていない。どうするのだろうか。
中高生の部活みたいな発想だなと思った。
具体的な話ではなくて、そんなふうに思い込みなさいというだけのことなのかもしれない。
この本の中で、この性的エネルギーの話が特異で、ほかのビジネス書で出てきたことがなかったので非常に興味を持った。
次はスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』を読む。
こっちはもっと話が具体的であることを期待する。