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ナポレオン・ヒル『思考は現実化する〈下〉』

2014年05月25日 23時13分28秒 | 文学
ナポレオン・ヒル『思考は現実化する〈下〉』(きこ書房)を読んだ。
もともと私は精神主義みたいなところがあり、病気になるのは気持ちが弱っているからなるのだと信じているので、ナポレオン・ヒルの言っていることもほとんど違和感なく受け入れることができる。
なのであまりこの本を読んで驚きというようなものはなかった。具体的にどうすればよいのかがいまいちよくわからなかった。何度もこの本を読め、ということは書いてあるのだが、その先がよくわからない。「ナポレオン・ヒル・プログラム」に入会したらわかるのだろうが、お金がかかるのだろうからやりません。
本の最後に「ナポレオン・ヒル・プログラム」の宣伝が載っているのが怪しいなあと思った。「ナポレオン・ヒル・プログラム」で成功した人たちのリストも載っていたが、全部外国人だった。日本人もひとりくらい載せてほしいものだと思った。そのほうが親近感がわく。
この本でもっともよくわからなかったのが性的エネルギーを目標達成のエネルギーに転換せよ、と言っているところで、成功した人は性欲が強いのでそのエネルギーを転換しているのだ、とか、四十代からそれがうまくできるようになる、とか書いていて、非常に興味を持って読んだが、その方法が具体的に書いていない。どうするのだろうか。
中高生の部活みたいな発想だなと思った。
具体的な話ではなくて、そんなふうに思い込みなさいというだけのことなのかもしれない。
この本の中で、この性的エネルギーの話が特異で、ほかのビジネス書で出てきたことがなかったので非常に興味を持った。

次はスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』を読む。
こっちはもっと話が具体的であることを期待する。
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ナポレオン・ヒル『思考は現実化する〈上〉』

2014年05月25日 00時18分54秒 | 文学
ナポレオン・ヒル『思考は現実化する〈上〉』(きこ書房)を読んだ。
いまは下巻を半分以上読んだ。
一度、ビジネス書を集中的に図書館で借りて読んでいた時期があって、そのときにこの本の存在は知っていたのだけれど、どうも分厚い本だし、外人のビジネス書なんて怪しいし、と思い読んでいなかった。最近文庫化されたものが本屋で平積みされているのを見て気になって読んでみることにした。
ナポレオン・ヒルがカーネギーという有名な金持ちに会って、成功した人の話を聞きとってまとめて頂戴と言われて、迷ったけれどもその仕事をすることに決め、20年かけてやった(そして自分も成功した)という話を上巻の初めのほうに聞かされる。
前向きであるべきとか、明確な目標を設定し紙に書いて毎日30分それについて考えるとか、あとなんだっけ、ちょっと忘れてしまったけれど、成功するためにはやるべきなんだろうと思われるまともなことが、きちんと書かれてあるのだと思う。
アランの言っていることにも通じる。また内田樹のよく言う、仕事はオーバーアチーブメントのようなことも言っていた。
経済的な成功をするために具体的にどのような活動をすればよいのかまではいま読んでいるところまでではわからない。

言っていることの大部分は頷けるのだが、離婚を勧めているように読めるところがあり、そこがアメリカ的なのかなと思った。
結婚生活が苦しいのならすぐ離婚しろ、みたいなことを言っていて「このひとひょっとして」と思って読んでいたら、しばらくして、「私は離婚した。元妻はその後再婚したが結婚した男は自殺した。私もそのまま結婚していたら危なかったかもしれない」のような書きぶりのところがあった。
こういうところがあると、一方的な見方をする人だなと思ってしまう。そのほかの発言も一方的なんじゃないかと思わせる糸口になる。
忍耐力を身につけろと言うのだが、それは結婚生活には適用されないのだろうかとか、いろいろと悪口が思い浮かんでしまっていけない。

しかしそういうところはあるものの、言っていることの大部分はまともだと思う。
こんなに長く書く必要はあるのかとか、いらんこと書いてるなと思うことはあるのだが、こういう本はある程度の長さが必要なのかもしれないなと思っている。ある程度の時間、ナポレオン・ヒルの思想につき合わされないと身につかないのだろう。ノート2ページくらいにまとまったもの(たぶんまとまってしまいそうな気がする)を渡されて読まされても、一瞬で忘れてしまうのだろうと思う。
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