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ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド(二)』

2014年05月05日 23時28分06秒 | 文学
ディケンズ『デイヴィッド・コパフィールド(二)』(岩波文庫)を読んだ。
ディケンズは話に興味を持たせるために、いろいろとこの先起きることを暗示するのだが、それが多すぎてもう抱えきれなくなる。いま思い出せるだけのことをメモも兼ねて書いておくと、

・船に住んでいる、ちびのエミリーは将来とても不幸な目に合うようだ。
・伯母さん(トロットウッド)はもともと何かあってミスター・マードストンのことを知っていたようである。
・伯母さんの後をつけて、一緒に馬車に乗った男は何者なのか。
・スティアフォースはほんとうは悪人なのかもしれない。

このくらいの謎をいまのところ僕は抱えながら読んでいる。
ちょっとめんどくさい。やはり文庫二冊くらいがちょうどよい気がする。五冊となると、話を引っ張られる時間が長くなるので、忘れてしまうことも多くなる。
スティアフォースという格好いい男がいるのだが、村上春樹の『ノルウェイの森』に登場する先輩を思い出させる。同じく村上春樹の、確か『ダンス・ダンス・ダンス』にも、実は殺人を犯している格好いい男が登場するが、そのひとも思い出させる。スティアフォースには、たぶん何か問題があるのだろう。

『デイヴィッド・コパフィールド』を読み終えたら、トルストイの『戦争と平和』とメルヴィルの『白鯨』、大西巨人の『神聖喜劇』を読もうと思っている。
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