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辻邦生・水村美苗『手紙、栞を添えて』

2014年05月14日 21時19分57秒 | 文学
ついにNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の徳川家康役の俳優が発表されたが、まさかの寺尾聰だった。
寺尾聰自体は特にいいとも悪いとも思わず、どちらかと言えばいい役者だろうと思うが、こんなに発表を引っ張るような大物だろうか。第一候補の役者(渡辺謙)にほかの仕事が入ったせいではないかと勘繰ってしまう。

辻邦生と水村美苗の往復書簡『手紙、栞を添えて』(ちくま文庫)を読んだ。
有名な小説についてきちんと語られて、(特に前半は)おもしろかった。
いま読んでいるディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』も登場した。デイヴィッドの結婚相手をアグネスと水村美苗は書いているが、ドーラの間違いではないだろうか。それともこれからアグネスと結婚することになるのだろうか。
谷崎潤一郎と松子夫人の話が興味深く、谷崎の随筆や松子夫人の本を読んでみたくなった。久しぶりに谷崎の小説を読んでみたくもなった。
リルケの『マルテの手記』は近々新訳が出るようなので、出たら読みたい。
太宰治の『津軽』を読みたくなった。最近は外国文学ばかり読んでいる気がするので、日本の古い小説が読みたくなるのだろう。夏目漱石とか。
夏目漱石と言えば、またさらに、書簡と言えば、最近は会社の往復のバスで漱石の書簡集を読んでいる。ずいぶん前に買って放っておいたのだけれど、読みだすと非常に面白い。最初のほうの妻宛ての手紙が候文で読みにくかったが、すぐに読みやすい文章になった。いまは漱石が朝日新聞に入社したくらいの時期の手紙を読んでいる。
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