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☆「流星の絆」最終回、夏目漱石「三四郎」

2008年12月19日 23時49分12秒 | 文学
テレビドラマ「流星の絆」を見終える。
おもしろかった。
おもしろかったがしかし、最終回ってなんか長すぎる気がするんだなあ。
これは「篤姫」のときも思った。
もう絵は完成してるのに、いつまでべたべた塗ってるのという感じがする。
しかしそういうオチだったのか。全く予想外の真相だった。
絶対に尾美としのりが怪しいと、先週見た予告から思っていたのに外れた。
このドラマでの一番の発見は、柄本明が結構いい俳優だったということだった。いままで彼を気にしたことがなかった。
「どこのハヤシライス?」と要潤に訊ねる顔は忘れられない。

三四郎 (岩波文庫)夏目漱石の「三四郎」を読んだ。
やはりあまり面白いとは思わなかった。漱石の長編のなかでは唯一面白さが分からない。
これだったら「虞美人草」のほうがおもしろい。
読んでいる途中で風邪をひいてしまって、一気に読めなかったのが原因かもしれない。風邪と言えば、物語の最後あたりで三四郎がインフルエンザに罹るところに偶然を感じた。
美禰子が何を考えているのかぼやっとしているし、三四郎も美禰子のことが好きなんだろうけれどあまりはっきりしない。
僕が漱石で好きなのは「そんなにはっきりと言っちゃうの? 言っちゃっていいの?」と驚くほどずばっとさらっとど真ん中を言うところなのだが、「三四郎」にはそういうところがあまりなかった。
次回の漱石作品はかつて本当に好きだった「それから」を読む予定。
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